介護サービス間の利用者情報共有をkintone(キントーン)で

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は複数の介護サービスを提供されている介護事業者においてkintoneで「フェイスシート」を作成した導入事例についてお話しさせていただきます。

フェイスシートとは

「フェイスシート」とは利用者の名前や住所などの基本情報や介護をするうえで気を付けること(既往歴や禁忌情報)などを書いたものをいいます。
医療現場でいうところの、カルテのような役割を持っています。
サービスを利用するときに直接聞いて作成するもので、ケアプランやサービスの提案をするために重要なデータです。

kintone導入前の状況

こちらの介護事業者では、有料老人ホーム、通所介護(デイサービス)、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援のサービスを提供されており、複数の介護サービスの提供を受けている利用者がたくさんいらっしゃるのですが、それぞれの介護サービスを提供する職員は部署が分かれている(一部兼務の職員もいる)状況であり、有料老人ホームなど交代制もあり、1人の利用者に対して複数の職員が関わって連携しながら日々の業務が行われています。
従来はExcelで作成した紙の台帳で利用者情報を管理されており、その内容も名前、住所、生年月日、サービス利用開始時点での既往歴等にとどまっており、最新の状態はそれぞれのサービス内で別の記録として管理されていました。

フェイスシートで利用者情報を共有

そこで利用者の基本的な情報をkintoneの「フェイスシート」アプリに登録し、各サービス個別の情報を別のアプリで作成し、それを利用者IDを元に関連情報として紐づけました。

フェイスシートの画面
フェイスシートの画面例


それによって職員は職種を超えて相互に他のサービスにおける利用者の最新の情報を共有することができるようになり、提供する介護サービスの質の向上につながりました。
また、有料老人ホームの入居者が医療機関を受診する際に、介護施設の担当者が最新の情報を印刷して持参することで、医療機関との情報共有が円滑になりました。
なお、グループで医療(病院、クリニック)と介護を両方提供されている事業者の場合も、利用者(患者)情報をフェイスシートに集約することで、各施設が相互に情報を共有し、サービス品質の向上を実現されています。

このようにクラウドサービスであるkintoneの利点を活かして情報共有を図られてはいかがでしょうか?お気軽にご相談下さい。