kintone(キントーン)のシステム連携

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)のシステム連携」ということで、kintoneでシステム連携を実現するための技術的なお話しさせていただきます。

システム連携の方法は大きく2つ

kintoneにおいてシステム連携を行う方法は大きく2つあります。
一つはCSVファイルを介してシステム連携する方法で、もう一つはkintone REST APIを利用してシステム連携する方法(API連携)になります。

CSVファイルを介してシステム連携

まずはCSVファイルを介してシステム連携する方法について説明します。
システム連携には、kintone→外部システム、外部システム→kintoneの2つのパターンがあります。

kintone→外部システムの連携

kintoneのデータを外部システムで利用したい場合は、kintoneの標準機能の「ファイルへ書き出す」機能を使用します。事前に出力する項目やレコードの条件を絞り込んでレコード一覧を表示した状態で「ファイルへ書き出す」を実行することでデータをCSVファイルに出力することができます。

外部システム→kintoneの連携

外部システムのデータをkintoneに取り込みたい場合は、外部システムでkintoneに取り込みたいデータをCSVファイルで出力したうえで、kintoneの標準の「ファイルから読み込む」機能を利用してkintoneに取り込むことができます。なお、一度に取り込めるCSVファイルは10万行までになります。

CSVを介して連携する場合のポイント

CSVファイルを介して連携する場合、kintone画面上で手動での操作が必要ですので、自動化することはできません。月に1回とか多くても1日1回程度の頻度でシステム連携を行う場合にはこの方法で連携可能ですが、もっと高い頻度での連携が必要な場合は、次のkintone REST APIを利用してシステム連携を行ったほうがよいでしょう。

kintone REST APIを利用してシステム連携

次にAPI連携(kintoneのREST APIを利用してシステム連携)する方法について説明します。CSV連携と同様にシステム連携にはkintone→外部システム、外部システム→kintoneの2つのパターンがあります。

kintone→外部システムの連携

kintoneのデータを外部システムで利用したい場合、kintone REST APIを活用したデータ連携プログラムを作成する必要があります。そのデータ連携プログラムでkintoneのアプリID等をキーにkintoneからデータを取得し、外部システムで利用することになります。

外部システム→kintoneの連携

逆に外部システムのデータをkintoneに取り込みたい場合もkintone REST APIを活用したシステム連携プログラムを作成する必要があります。外部システムからはCSVやExcelなどのファイル経由でデータを取得するか、直接外部システムのデータベースを参照してデータを取得し、それをkintoneの指定したアプリへREST APIでデータをPOSTすることでkintoneにデータを取り込むことができます。なお、POSTするとレコードが新規で追加されてしまいますので、更新したい場合は事前にGETしたレコードIDをキーにPUTで更新する必要があります。また、DELETEでkintoneのレコードを削除することも可能です。

kintone REST APIで連携する場合のポイント

このようにkintone REST APIを活用したシステム連携プログラムを活用する場合は、システム連携プログラムの起動をタスクスケジューラ等で自動化すれば、任意の時間にデータ連携を行うことが可能です。毎日、毎時間ごとにデータ連携を行う必要がある場合は、こちらの方が良いかと思います。なお、RPAを活用することでCSVファイルを介して連携する場合でも自動化することはできる可能性がありますが、RPAを実行するには画面を占有する必要がありますので、その方法はあまりお勧めいたします・

kintoneのシステム連携のまとめ

これまで病院、診療所の様々なメーカーの電子カルテ、オーダリングシステム、レセコン(医事会計システム、医事コン)、リハビリシステム、SPDシステム、オペ管理システムなどの医療システム、介護事業所の介護システム、財務会計システム、給与システムなどとシステム連携を行ってきましたが、ほとんどがkintone REST APIを活用したシステム連携プログラムを作成し、自動化を実現しています。弊社はkintoneの経験だけではなく、データベース(DB)の経験も豊富ですので、連携するシステムがデータの入出力の機能を持っているか、データベースにアクセス可能であれば、システム連携プログラムを作成することが可能です。過去にOracle、MS SQLServer、MySQL、PostgreSQL、DB2、MS ACCESSなどのデータベース(DBMS)との連携の経験があります。


システム連携を行うことでkintoneの活用できる範囲が大きく広がりますので、ぜひ、kintoneの導入及びシステム連携を検討されてはいかがでしょうか?
まずはお気軽にご相談下さい。