kintone(キントーン)と介護システム連携

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
先日、kintone(キントーン)の外部システムとの連携の事例として「kintone(キントーン)と電子カルテ・レセコンの連携」についてお話しさせていただきましたが、今回は介護システム(介護請求システム)との連携についてお話しさせていただきます。

介護システムとは

介護事業所において、業務を円滑に進めるためのシステムで機能は様々です。
厚生労働省の定義では、介護システムとは、介護請求、介護記録、ケアプラン管理、サービス提供票管理、アセスメント管理、業務報告書管理、利用者情報共有など、介護業務にまつわる事務がデジタル化できるシステムのことを指しています。

kintoneと介護システムとの連携について

まず基本的には介護システムとkintoneの連携の方法は電子カルテやレセコンと同様になります。

介護システム→kintoneへの連携については、介護システムが出力するCSV(Excel)ファイルを取り込むか、介護システムのデータベースを参照し、kintone REST APIでkintoneへデータを連携するプログラムを作成して行います。また、kintone→介護システムへの連携については、kintoneでCSVファイルを出力し、介護システムで取り込む形になります。ただし、電子カルテやレセコンと比較すると、介護システムは非常にたくさんのメーカー、ベンダーより提供されているという点が大きく異なり、全国的に展開されている大手メーカーももちろん存在しますが、各地域で展開されている中小メーカー、ベンダーが非常に多いという特徴があります。そこで中小のメーカーによっては、個別のカスタマイズとして、kintoneとの連携のために、介護システムのメーカー側でkintone REST APIを利用して連携プログラムを作成してくれる場合があります。これまで4社ほどの介護システムとkintoneの連携を行ったことがありますが、うち1社は介護システム側で連携プログラムを作成していただき連携を行いました。

kintoneと介護システムを連携するメリット

さて、kintoneと介護システムを連携するメリットですが、まず、介護システムからサービスの利用者数や利用回数などを集計したり、月ごとの売上(保険、自費)を集計することで、提供されているサービスについて、経営的な観点から推移を見える化できるという点があります。さらにこれらを自動化することで、複数の拠点で介護サービスを提供されている事業者においては法人全体としての数字を自動集計できるようになり業務改善を図ることが可能になります。
また、利用者情報を取得し、kintone側に利用者マスタを作成することで、介護システムには記録されない項目について、kintoneアプリを作成し記録を保存することが可能になり、介護システムだけでは把握できなかった利用者ごとの細かい管理を行うことを可能にします。
さらに利用者が複数の介護サービスを受けている場合、それらを集約することで、介護サービスを超えて串刺しで利用者の状況を捉えることが可能になります。

このようにkintoneと介護システムを連携することで、介護事業者のDX推進と業務改善を図ることができますので、kintoneの導入を検討されてみてはいかがでしょうか?