医療介護にkintone(キントーン)をお勧めする理由
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は私が医療介護にkintone(キントーン)をお勧めする理由を書きたいと思います。
私の医療介護との関わりはかなり昔の話になりますが、歯科のシステムを開発したことに始まります。紙のアポイント帳をシステム化し、患者自身が電話で診療予約を行うことができ、窓口ではリライトカードで予約を管理できるというシステムを歯科レセコンメーカーとともに開発し、その後もレセプト印刷システムやレセコンの開発にも携わりました。その後、しばらくは医療介護以外の業種のシステム開発を行ってきましたが、6年ほど前に、クリニックや病院に電子カルテやレセコンを販売する会社に移り、kintoneによる病院の経営改善を中心にずっと医療介護のお客様と仕事をさせていただいています。
医療介護のシステム化(デジタル化)の状況
医療介護のお客様と仕事をさせていただいて、医療介護は他の業種、業界と比較して、デジタル化、システム化が非常に遅れていると感じました。レセプトだけはレセコンが導入されていて電子化されていますが、電子カルテが導入されていない病院、クリニックもまだまだたくさんあり、情報を紙で管理されているところが非常に多いことに驚きました。Excel化されている場合でも似たような資料が異なる形式でたくさん作られていることも珍しいことではありませんでした。また組織内で情報の共有がされていないところがほとんで、電子カルテや部門システムが導入されていても、直接関わらない情報は共有されていません。せいぜい電子カルテの掲示板の機能で重要事項のみが共有されている状況で電子カルテを使用しない人にはそういった情報も伝わらない状況でした。また業務の属人化も顕著でkintoneでシステム化するためにヒアリングを行うのですが、特定の資料について担当者以外はどうやって作成しているのかわからない、また人によって解釈が異り同じ数字にならない状況もありました。
「こんな組織にkintone(キントーン)をお勧めします」に書きましたが、ほとんどの病院が、kintoneをお勧めする条件に複数合致している状況でした。病院だけではなくクリニックや介護施設にもkintoneを導入してきましたが似たような状況でした。これは他の病院、クリニック、介護施設でも程度の違いこそあっても似たような状況ではないかと思われます。
医療介護へのkintone導入効果
これらの課題を抱えた病院等に実際にkintoneを導入したことにより、紙やExcelを大幅に削減することにも成功しました。同時に紙やExcelで資料を作成するためにかかっていた時間もシステム連携による自動化の成果もあり、大幅に削減できました。それによって事務作業にかかっていた時間が本来の医療介護の業務に使うことができるようになりました。また情報共有については、導入前に自院の施設基準の値について正しく認識していたのは職員の2割程度だったものが、kintone導入後は8割ほどに変化したケースが表す通り大幅に改善が認められました。また、さらに一歩進めてkintone上に目標を明示し共有したことにより意識改革を図ることに成功し、明らかに導入前より数字が改善したケースもありました。属人化していた資料作成もロジックを明確にしシステムに組み込んだことで担当者に関係なく正しい資料が作成できるようになりました。また、導入前は不信感を持たれたりあまり積極的でなかった方が導入後の成果を見られて前向きに変化され積極的に業務改善に取り組まれるようになるなど間接的な効果も感じました。
ただし、全てのケースが成功したというわけではなく、kintone導入によって新たな課題が見つかったり、運用に想定した以上に手間がかかることが判明するなどして業務改善をいったん断念せざる得ないこともありました。ただ、これらもkintoneを導入してみなければわからなかったことであり、課題が顕在化しただけでも意味はあったと考えています。
医療介護にkintoneをお勧めする理由のまとめ
このように6年間に渡り医療介護にkintoneを導入してきて、導入前と導入後のお客様の変化を見てきたからこそ、まだkintoneを知らない方々にkintoneを知ってもらい、ぜひ、医療介護の世界に、kintoneを導入していただいて業務改善を進めていただければと考えています。弊社は医療介護を後方から支援させていただければ幸いです。