kintone(キントーン)でグラフ
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)でグラフ」ということでkintoneのデータ表示であるグラフについてお話しさせていただきます。
目次
kintone標準のグラフ
kintoneではアプリごとに数値やレコード数を集計してグラフを作成することができます。グラフを作成するにはアプリの設定画面から、集計の条件を設定して作成する方法と、アプリの一覧画面から、数値やレコード数を集計して作成する方法があります。どちらの方法で設定しても、設定を保存することでアプリのレコード一覧からいつでも最新のグラフを表示することができます。また作成したグラフをお知らせやポータルに貼り付けることも可能です。kintone標準のグラフの種類は以下の通りです。
棒グラフ(縦、横)
項目ごとの集計値を棒線で表現したグラフです。縦棒グラフか横棒グラフかと、集合グラフ、積み上げグラフ、100%積み上げグラフから選択できます。
折れ線グラフ
時間の経過に伴う集計値の変化を表現する場合に適したグラフです。
曲線グラフ
時間の経過に伴う集計値の変化を表現する場合に適したグラフです。グラフのそれぞれの点は、平滑曲線で結ばれます。
面グラフ
項目ごとの集計値を折れ線で表現し、X軸に向かった領域を色で塗りつぶしたグラフです。積み上げなしグラフ、積み上げグラフ、100%積み上げグラフを選択できます。
曲線面グラフ
項目ごとの集計値を平滑曲線で表現し、X軸に向かった領域を色で塗りつぶしたグラフです。
円グラフ
項目ごとの集計値の、全体に対する割合を表現する場合に適したグラフです。「分類する項目」に指定した項目の値でレコードが分類され、グループごとの集計値の全体に対する割合が、円で表現されます。
表
集計結果の差や変化よりも、結果の数字自体に着目する場合には、グラフ形式よりも表形式での集計が適しています。レコードを分類せずに集計する、または1つのフィールドでレコードを分類して、集計結果を数字で表します。たとえば、フィールド「コンビニの利用頻度」の値が「毎日」のレコードは27個、値が「週に2回以上」のレコードは90個、といった集計ができます。
クロス集計表
複数のフィールドでレコードを分類し、集計結果の数字を縦横に掛け合わせて表します。たとえば、「表」の例で示したコンビニの利用頻度について、年代別の内訳を表せます。集計には、大項目に「コンビニの利用頻度」を、中項目に「年代」を指定します。
グラフ関連のプラグイン
KrewDashboard
kintone標準のグラフでも様々なデータの表現ができますが、もっと自由に表現したい場合にはプラグインを導入することで実現できます。豊富なグラフとピボットテーブルでアプリデータを可視化できるプラグインとしては、先日「kintone(キントーン)のカスタマイズ」でも取り上げましたが、グレープシティ社(2023年11月よりメシウス社)のKrewDashboardが有名です。実際、これまでkintoneを導入いただいたお客様にはほとんどKrewDashboardを導入いただいております。kintone標準のグラフとの違いとしコースによって違いはありますが、ドーナツグラフ、散布図、バブルグラフ、じょうごグラフ、ゲージ、レーダーチャートなど標準グラフにはないものがあることや、ピボットテーブルが強力でExcelのように条件によって色など書式を設定できたり、複数のデザインを選択できるようになっています。また、スライサーによる選択や、クロスフィルター、タイムライン、ドリルダウンなどの機能もあり、BIツールのようにグラフィカルなダッシュボードを作成できる点が最大の特徴です。無料でお試しできますので、kintoneを導入されている場合はぜひ試されてはいかがでしょうか?
kinveni 複合グラフ
株式会社シーアイエスが提供するkinveni複合グラフは、kintoneの標準機能では作成できないグラフが作成できるプラグインです。異なる種類のグラフを組合せて表示したり、複数のアプリで集計した値からグラフ化できます。また、管理したい情報が異なるなど、一つのアプリにまとめることが困難な場合、別々のアプリで集計したデータを使って、一つのグラフを作成することができます。また、アプリ内に、複数のグラフをダッシュボード的に表示できますので、複数のグラフを並べて表示することで、データの比較、分析がスムーズに行えます。
kintoneでグラフのまとめ
なお、グラフや表はアプリ単位になりますので、アプリのデータの持ち方が非常に重要になります。データの持ち方によって表現できるグラフや表の見せ方(縦軸、横軸をどうするかなど)が変わってきますので、最終的なグラフや表での見せ方を考えたうえでアプリを作成する必要があるという点を強調しておきますので、参考にしていただければと思います。