入院セットの請求管理をkintone(キントーン)で
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「入院セットの請求管理をkintone(キントーン)で」ということで、病院の入院セットの請求管理をkintoneを活用し実現した事例をご紹介いたします。
入院セットとは
入院セットとは、病院において患者が入院生活において必要となる病衣やタオル、歯みがきなどの日常生活用品や紙おむつなどをセットにしたもので、患者が病院よりレンタルで利用するもので、内容や呼び名は病院によって異なります。これらの日常生活用品について患者が持ち込むことができる病院もありますが、持ち込みは禁止で病院からレンタルする仕組みになっている病院も多数あります。
請求管理の導入事例
今回の事例の病院は後者で、病院からレンタルする仕組みだったのですが、これらは保険の対象外ですので、医事コンではなく別に管理する必要があるため、以前に地元ベンダーに開発してもらったオリジナルの専用システムを導入されていました。しかしシステム導入から期間が経過しベンダーが継続して保守、運用していくことが困難になったために、kintoneで代替えシステムを開発することになりました。また、kintoneでの開発にあたって従来のシステムでは使いにくかった点などについても見直しを行なうこととなりました。
短期の入院患者以外の全ての入院患者が対象で、入院した日から退院する日まで入院セットを利用することになりますが、請求は生保以外の患者は半月ごと、生保の患者は月ごとに行われていました。セットの利用申し込みについてはシステム化されておらず、入院時に申込書を書いてもらうようになっていました。今回、kintoneで開発したシステムの概要としては、基本的に従来の専用システムと同様に入院セットを管理するマスタを用意したうえで、入院時に事務職員が患者ごとに入院セットを選択するだけで、あとは退院まで半月ごともしくは月ごとに自動で日数集計を行い請求データを作成するようにしました。また支払い(入金)時に消込ができるようにし、未収金の管理もできるようにしました。
kintoneで開発した入院セット管理システムのポイントは以下の通りです。
電子カルテと自動連携
電子カルテとの連携プログラムを開発し、患者の保険(生保か否か)、入院、退院、転棟、転室等が即座にkintoneに反映されるようにしました。
半月、月ごとの自動集計
集計プログラムを作成し、患者ごとに適切なタイミングで自動集計するようにしました。また、月ごとの請求リストや未収金リストについても自動集計するようにしました。
月ごとのレコードの自動更新
請求、未収金の集計を月単位で実施するため、患者ごとのレコードを月単位で持つため、月末に自動で次月分のレコードを自動作成するよう自動更新プログラムを作成しました。
請求管理(請求書発行・印刷)
患者の請求期間ごとに請求書を発行し印刷できるようにしました。一括で請求書発行、印刷を実行できるように帳票プラグイン(RepotoneU PRO)を導入しました。
入院セットの請求管理をkintoneでのまとめ
この入院セット管理システムを導入したことで、従来の専用システムと同等以上のことが自動でできるようになったことで、運用する医事課や経理課の業務改善を図ることができました。このようにkintoneではお客様の実際の業務に合わせた形で、かつ、短納期、低コストで業務システムを開発することが可能です。ぜひ、kintoneの導入を検討されてはいかがでしょうか?お気軽にご相談下さい。