kintone(キントーン)とリハビリシステムの連携

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
これまでkintone(キントーン)と電子カルテ、レセコンとの連携について取り上げてきましたが、今回はリハビリシステムとkintoneの連携について書きたいと思います。

リハビリシステムとは

リハビリシステムとは、病院などで、療法士の事務作業の負担を軽減するためのシステムです。 たとえば、患者情報やリハビリ予定・実施記録の管理、実施計画書の作成、算定項目のチェックなどを行うことができます。リハビリ管理システム、リハビリ支援システムとも呼ばれ数多くの製品があります。

kintoneはリハビリシステムと連携すべきか?

答えは「どうしても必要な場合のみYes」です。kintoneで何を管理したいのか?ということに関わりますが、単純にリハビリを診療区分や診療行為として集計したいということや、経営的な面でリハビリ部門全体での売上を見たいということであれば、レセコンや電子カルテの情報で十分ですので、わざわざリハビリシステムと連携する必要はありません。しかし、PT、OT、ST別、セラピスト別にリハビリの実績を分析したい場合、レセコンや電子カルテの情報では足りませんので、リハビリシステムと連携する必要があります。また、回リハ病棟の施設基準である重症者割合及び重症者の改善割合をkintoneで集計したい場合に、患者ごとの日常生活機能評価もしくはFIMについて、電子カルテではなく、リハビリシステムで管理されている場合もリハビリシステムと連携する必要があります。

kintoneとリハビリシステムの連携方法

kintoneとリハビリシステムを連携する場合ですが、連携するリハビリシステムによって連携方法が異なります。というのも、リハビリシステムによっては、リハビリシステムのデータベースを公開していただける場合と、公開していただけない場合があるからです。データベースを公開していただける場合は、リハビリシステムのデータベースを参照しkintoneへアップロードする連携プログラムを開発するだけで連携することができますが、データベースを公開していただけない場合は、リハビリシステム側にカスタマイズを行っていただき、データを定期的にCSV等で外部に出力していただく必要があります。そのうえで出力されたデータをkintoneへアップロードする連携プログラムを開発し連携する形になりますので、リハビリシステム側のカスタマイズの費用も発生します。

kintoneとリハビリシステムの連携で実現できること

さきほど連携する理由として書いたように、以下のことが実現できます。

セラピスト別のリハビリ実績が取得できるようになることで、セラピスト別の評価が可能になるのはもちろん、上限単位数の管理も可能になります。

患者ごとの入棟時、退棟時の日常生活機能評価、FIMの値が取得出来るようになることで回リハ病棟の施設基準の見える化が可能になります。

さらに、リハビリシステムの端末を持っていない人(経営層等)がkintoneへログインするだけでリハビリの状況を把握することが可能になります。

kintoneとリハビリシステムの連携の課題

リハビリシステムは非常に多くのメーカー、ベンダーから提供されていいるため、システムによって連携できない可能性もあります。また、連携可能な場合でもリハビリシステム側にカスタマイズや設定変更等のため費用がかかる場合もありますので、リハビリシステムとの連携を希望される場合、早めにご相談いただければと思います。

kintoneとリハビリシステムの連携のまとめ

このようにリハビリシステムと連携することによって、レセコンや電子カルテとの連携では実現できないことも可能になりますので、参考にされてはいかがでしょうか?