病院のIT化にkintone(キントーン)
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「病院のIT化にkintone(キントーン)」ということで、病院のIT化におけるkintoneの活用について取り上げたいと思います。
IT化とは
IT化とは、IT技術を活用して、アナログで行っている作業をデジタルに移行することです。 昨今の少子高齢化による働き手の不足や、働き方改革の推進などの背景もあり、IT化の必要性が叫ばれています。たとえば、朝礼やミーティングなど対面で行っていた連絡業務をビジネスチャットに移行すれば、コミュニケーションが円滑化されます。ほかにも、Excel(エクセル)などで行っていた会計処理を会計システムの導入によって自動化したり、タイムカードで管理していた勤怠を勤怠管理システムの導入でデータ化したりする取り組みもIT化につながります。
病院のIT化の現状
病院におけるDX推進が進められるようとしていますが、現状としてはIT化さえも不十分な状況です。病院におけるIT化と言えば、真っ先にあげられるのが電子カルテの導入ですが、令和2年時点での電子カルテシステムの普及率は、一般病院では57.2%となっています。病院での電子カルテシステムは、年々増加しており、病院規模別で見てみると、400床以上の病院における普及率は91.2%となっていることから、規模の大きな病院のほとんどは電子カルテシステムを導入しているのが現状です。しかしながら、中小病院においてはいまだ紙カルテを使用している病院も多数存在しています。また地域医療情報連携ネットワークの利用も進んでいますが、現状ではこのシステムを有効に活用することができておらず問題となっています。都道府県からの説明不足が理由として挙げられており、連携不足を解消していくことが重要となっています。病院でIT化が求められている理由としては、少子高齢化がさらに進んでいくと人手不足が原因で労働環境が悪くなってしまう懸念があるため、IT化が求められています。
病院のIT化の課題
病院現場のITリテラシー
ITリテラシーとはパソコンなどのIT機器やインターネットやSNSなどの情報ツールなどを使いこなす能力のことをさしますが、病院のスタッフは医療に関する専門職が多数を占めており、ITの専門職はほとんど在籍しておらず、現場のスタッフのITリテラシーは高くないのが現状です。現場にいるスタッフのITリテラシーが低いままでIT化を進めたとしてもシステムを有効活用することができない可能性があります。現場が理解できていないとIT化は浸透しませんので、スタッフ誰もが使用できるようにシステムの使用方法などについてしっかりとした説明が必要であり、サポートが必要になります。
病院の人手不足
どの業界でも同じことですが、少子高齢化により労働力が減少しており、病院においてもハードな労働環境もあることから人手不足が深刻な状況となっています。今後もますます少子高齢化が影響していき、人材不足がさらに深刻になると思われているため、業務の効率化がとても重要となってきます。
病院のデータセキュリティ
病院ではとくに多くの患者の重要な個人情報を扱っているため、データセキュリティについては特に大事とされています。病院のIT化が進むことでデータが共有化されてしまうため、患者のなかでは心理的に抵抗があると考える人が多いそうです。情報が漏れてしまうと患者の個人情報の漏洩はさせられません。患者に安心で安全なセキュリティ管理ができる対策が必要とされ課題とされています。
kintoneで病院のIT化
現状、病院において手作業で行っている業務や、紙で情報共有を行っている業務などのアナログ業務について、kintoneは簡単に業務に合わせたアプリを作ることができますので、まずはそういった業務からデジタル化=IT化に取り組むことができます。具体的には、稟議申請や勤怠申請といった申請業務をkintoneアプリ化したり、業務日報や週報、月報などをkintoneで作成・管理したりすることからIT化を進めていけるのではないでしょうか?また、kintoneアプリは専門的な知識がなくても簡単に作成することができますし、操作も比較的簡単ですので、ITリテラシーがあまり高くなくても十分使いこなすことが可能です。また、kintoneアプリ化する際に従来の業務フローの見直しも実施するなど業務改善も同時に進めることで人手不足の緩和も行うことができると思います。
病院のIT化にkintoneのまとめ
このように、病院のIT化を進める道具としてkintoneを活用していただければ幸いです。そして、将来的な病院のDXの実現へ向けてkintoneがお手伝いできればと考えています。弊社は病院へのkintone導入の経験が豊富ですので、お気軽にご相談ください。