kintone(キントーン)とYoomの連携

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)とYoomの連携」ということで、kintoneとYoomの連携について取り上げたいと思います。

Yoom(ユーム)とは

Yoomは2021年からサービスを開始した様々なSaaSと連携し独自の業務ツールを作成できる日本発のノーコードプラットフォームです。Yoomは国産のサービスらしく、kintoneやfreee会計Chatworkなどの国産サービスとつなぐコネクタが豊富なのが特徴です。フロントオフィスからバックオフィスまで、様々な部門で業務の自動化・効率化を実現します。

Yoomの機能

データベース

Yoomは様々なSaaSを連携したデータベースをノーコードで作成できます。添付ファイルやチェックボックスなど、様々なタイプの情報を1つのデータベースに集約できます。また様々なSaaSツールと連携し、Yoomのデータベースに自動的に情報を同期します。データベース内の情報を使って、フローボットが繰り返し発生する業務フローを自動化します。

フローボット

SaaSやAIを連携させたフローボットで業務を自動化することができます。SaaSとの連携、書類発行、承認依頼など、様々なアクションをボットが自動的に実行することが可能です。非エンジニアの方でも、直感的な操作でフローボットを作成することが可能です。分岐や繰り返し処理など複雑なビジネスフローも柔軟に設計することが可能です。

フォーム

入力フォームを自由に作成し、様々なSaaSやAIと自由に連携することができます。テキストデータはもちろん、日付やファイルなどの様々な入力項目を自由に設定できます。SaaSツールへの情報の格納、チャット通知など、フォーム送信後のフローをボットが自動的に実行します。データベースに情報を格納し、入力された情報を自由に管理することが可能です。

Yoomとの連携で何ができる?

YoomではkintoneのAPIをノーコードで活用することができます。例えばkintoneアプリにレコードが登録されたら(トリガー)、Yoomのデータベースに情報を共有するとか、逆にYoomのフォームにデータが登録されたらkintoneアプリのレコードに登録するといったことができます。もちろん、kintoneとYoomだけではなく、Yoomを介することでGmailや他のSaaSと連携することも可能です。Yoomが連携可能なアプリはこちらをご覧ください。以下にkintoneアプリに対して実行可能なオペレーションとkintoneアプリに設定できるトリガーをまとめました。

kintoneアプリに対して実行可能なオペレーション

kintoneアプリに対して実行可能なオペレーションは以下の通りです。

  • レコードの登録(追加)
  • レコードの更新
  • レコードの削除
  • レコードをクエリで検索
  • レコード情報を取得
  • レコードのステータスを更新
  • レコードIDを検索
  • 複数レコードのステータスを一括更新
  • サブテーブルのレコードの追加
  • サブテーブルのレコードの更新
  • レコードに紐づくファイルキーの取得
  • ファイルとレコードを関連付け
  • ファイルをアップロード
  • ファイルをダウンロード
  • コメントの投稿
kintoneアプリに設定できるトリガー

kintoneアプリに設定できるトリガーは以下の通りです。

  • レコードが登録されたら
  • レコードが登録または編集されたら
  • レコードが登録されたら(Webhook起動)
  • レコードが編集されたら(Webhook起動)
  • レコードが削除されたら(Webhook起動)
  • ステータスが更新されたら(Webhook起動)
  • コメントが書き込まれたら(Webhook起動)

Yoomの連携方法

kintoneとYoomの連携方法は以下の通りです。

kintoneのOAuthクライアントの設定を行う

kintoneとYoomを連携させるには、まずはkintone側で外部連携のOAuthクライアントの設定を行う必要があります。
①kintoneのcybozu.com共通管理を開いて、外部連携のOAuthをクリックします。
②「高度な連携を設定する」の「OAuthクライアントを追加」をクリックします。
③OAuthクライアントの情報を入力します。クライアント名は「Yoom」、リダイレクトエンドポイントには「https://yoom.fun/settings/my_apps/oauth_callback」を入力し保存します。
④OAuthクライアント「Yoom」が追加されているので、右端の鉛筆マークをクリックし詳細画面を表示し、クライアントIDとクライアントシークレットをコピペしておきます。
⑤「利用者の設定」をクリックし連携するkintoneユーザーを選択します。

Yoomにkintoneの接続設定を行う

次にYoomにkintoneの接続を作成します。
①Yoomにログインし、画面左のメニューの「マイアプリ」をクリックし、「新規接続」をクリックすると、連携できるアプリの一覧が表示されますので、kintoneをクリックします。
②kintoneの新規登録画面が表示されますので、kintoneのサブドメインと先ほどコピペしておいたクライアントID、クライアントシークレットを入力し登録します。
③マイアプリにkintoneが追加されます。

フローボットを作成する

①接続設定ができたら、プロジェクトを作成します。
②作成したプロジェクト画面でフローボットを選択し「新規作成」をクリックします。
③「はじめから作成」もしくは「テンプレートギャラリー」から作成をクリックします。
④「はじめから作成」の場合、タイトルを入力し、起動する条件を選択します。
⑤あとは画面にしたがってフローボットを作成していきます。

フローボットの実行

フローボットはトリガーを設定した場合、設定したトリガーによって自動で起動されます。手動の場合は、手動で実行できます。

kintoneとYoomの連携のまとめ

kintoneとYoomを連携することで、プログラムを書かなくても、Yoomのフォームや様々なSaaSやAIとkintoneを連携させることが可能になりますので、大変便利になります。Zaiperなども使ってみましたが、Yoomは国産ですので、使いやすく、kintoneとの相性も非常に良いと思いました。連携の仕方を工夫すればかなり便利なツールですので、kintoneと外部サービスの連携を行う際に検討の参考になればと思います。