kintone(キントーン)の評判は?

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)の評判は?」と題して、kintoneの評判についてまとめてみました。

評判のイメージ

最近はkintoneのCMをテレビやネットで見かけることが多くなりましたので、kintoneは「ノーコードで業務アプリが作れる」、「サイボウズのサービス」というイメージを持たれている方が増えているかと思います。私がkintoneをはじめて知ったのは10年ほど前になりますが、クラウドのサービスで「キントーン」というネーミングに西遊記で孫悟空が乗る筋斗雲を連想して面白い名前のサービスだなという印象を持ったのを覚えています。業務アプリがノーコードで作れるということについては、以前からFilemakerを知っていましたので、似たようなものなのかな?というイメージでした。

具体的に何なのか?

サクッと簡単に業務アプリが作れる

では、kintoneは具体的に何なのか?というと、kintoneはサクッと簡単に業務アプリを作ることができるサービスです。簡単なアプリであれば、本当に5分もあれば作れてしまいます。マニュアルを読んだりヘルプを見なくても、感覚だけでマウスでドラッグ&ドロップしてクリックするだけでアプリが作れちゃうのです。もちろん、複雑なアプリを作るのであれば、それなりにきちんと考えて作る必要はありますが。また、作成したアプリには当たり前ですが、データを入力することができます。文字列だったり、数値だったり、ラジオボタンだったり、そして添付ファイルまで保存することができます。そしてデータをレコードとして保存すると、一覧画面に保存したレコードが表示されます。一覧上でデータを修正することもできますし、レコードを削除することもできます。名前順に並べることもできますし、作成日時順に並べることもできるのです。さらにキーワードで検索することも可能です。データベースと呼んでもいいのではないでしょうか。もちろん蓄積したデータを集計することも可能です。集計した結果は表やグラフで表示できますので、毎日入力したデータを1カ月分まとめて集計したり、日々の変化を分析したりすることができます。グラフも折れ線グラフや棒グラフなど色々と選べるので、大変便利です。

アプリの拡張性がすごい

kintoneはサクッと簡単にノーコードで業務アプリを作成できますが、ローコードでカスタマイズすることも可能です。プログラミングの経験があれば、JavaScriptを使って色々とカスタマイズすることができます。また、プログラミングできない場合でも、プラグインの導入や連携サービスを利用することで標準機能では対応できないことを実現することが可能になります。またこれらのプラグインや連携サービスは、様々な会社から、たくさんの製品、サービスが提供されており、果たしてどれだけあるのか、よくわからないくらいたくさんのプラグインや連携サービスが存在しています。また、kintoneを拡張するための情報がサイボウズからはもちろん、それ以外からも非常にたくさんの情報がネット上に公開されていますので、簡単に必要な情報を得ることができます。

コミュニケーション機能も充実

kintone以外にもノーコードやローコードの開発プラットフォームは存在しますが、それらと大きく異なるのがコミュニケーション機能が充実しているということです。kintoneは社内(組織内)SNSとして投稿や返信、DMなどができるだけではなく、レコードを共有してコメントすることが可能なのです。例えば売上管理アプリのある月のある部署の売上のレコードに対して、経営者が「○月の売上が落ちてるけど、理由は何ですか?」という質問をkintone上で部署の責任者へ送ることができるのです。コメントを送られた責任者へは通知が届き、それをクリックするとそのレコードとともにコメントが表示されますので、そこで「○○が原因です。来月は問題ありません。」といった返信をすることができてしまいます。

弱点は?

kintoneにも弱点はあります。まず、kintone標準のユーザーインタフェイス(UI)はちょっと貧弱でで自由度が高くありません。また、kintoneは1つのアプリのフィールド(項目)数が最大500までといった制限がいくつかあります。さらに1つのアプリのレコード件数が100万件を超えるとパフォーマンスが悪化します。IOTなど大量のデータを扱う場合には不向きです。また最大の弱点としてkintoneの標準の印刷の機能はレコード単位での印刷しかできませんので、レコードの一覧の印刷をすることができないという点があります。なお、これらの弱点のうち、制限は回避できませんが、ユーザーインタフェイスや一覧印刷については、プラグインや連携サービスといった拡張機能を利用することで解決することは可能ですが、その分、費用が発生します。

kintoneの評判は?のまとめ

kintoneの評判ですが、総じて言えば「良い」です。これまでたくさんの方にkintoneをご紹介してきましたが、第一印象としてはおおよそ8割の方が「いいね」と言っていただけます。残りの2割は「料金が高い」、「クラウドは不安」といった理由で否定的な反応をされます。実際にkintoneを導入いただいたお客様については、ほとんどの方が満足されており、一部にはkintoneのイベントで登壇されるほどkintone大好きになっていただいたお客様もいらっしゃるほどです。しかしながら、導入後、kintoneの利用をやめてしまわれるお客様もいらっしゃいます。kintone導入前の期待は大変大きく、導入してすぐにアプリを作ってみたけれど、業務で使えるほどのもは作れず、それでも魅力は感じているけど、使いこなせないまま時間だけが過ぎて行き、効果が得られないまま、費用がもったいないからと解約してしまう場合があります。しかし、ほとんどのお客様は継続してkintoneを利用されています。

kintoneは、導入するだけでは効果が出るわけではありませんので、導入後が非常に大切です。お客様自身で無理な場合は、プロに依頼して、きちんと成果が上がり、費用対効果があるように運用していくことが肝要かと思います。