kintone(キントーン)で予実管理
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)で予実管理」ということで、kintoneでの予実管理について取り上げたいと思います。
予実管理とは
予実管理とは企業及び組織の予算と実績を管理することで、予算実績管理とも呼ばれます。一般的に営業部門などでは売上や仕入など数値目標を予算として計画します。この目標である予算通りに実績が推移しているかどうか、確認して管理することが予実管理です。予実管理では経営目標などで設定した予算に対して実績がどの程度クリアできているのか、経営目標に対してどの程度進んでいるのか、またどの程度足りていないのか達成度合いを確認することができ、足りない箇所に対して原因の分析や対策を講じることになります。
予実管理の方法
予実管理を行う方法としては、予実管理ツールと呼ばれる予算や実績を管理するための専用ツールを用いて管理することができますが、あまりコストをかけることができない中小企業や組織ではExcel(エクセル)を用いて、予実管理シートを作成し、予算と実績の管理を行っているケースも多くあります。Excelで管理できるということはもちろんkintoneで予実管理を行うことができます。
kintoneで予実管理
kintoneで予実管理を行うには、予算と実績を管理できる予実管理アプリを作成する必要があります。なお、kintoneアプリストアにはサンプルとして予実管理のアプリパックが用意されています。
予実管理のサンプルアプリ
kintoneのサンプルアプリの「予算・実績管理」アプリパックは、拠点別の予算・実績を管理する予実管理のアプリです。あらかじめ予算を登録しておき、売上実績を入力していくことで、予算に対する差異や達成率が表示されます。拠点別・事業別などのセグメント分けも可能です。なお、予算管理アプリと実績管理アプリの集計を行うには、JavaScriptでのカスタマイズが必要です。詳しい手順等については、cybozu developer networkの「予算アプリと実績アプリの集計表をカスタマイズビューに表示する」に記載されていますので、参照してください。なお、この予実管理のサンプルアプリでは予算を年月ごとに設定することはできませんので、ご注意下さい。
予実管理アプリを作成する場合の注意点
kintoneで予実管理アプリを作成する場合ですが、予実管理には、予算と実績の2つのデータが必要になりますので、サンプルアプリと同じように予算管理と実績管理の2つのアプリに分ける必要があります。2つのアプリに分ける場合、予算と実績の差を求めるためには、JavaScriptを使ってカスタマイズを行う必要があり、難易度が上がりますので注意が必要です。
なお、kintoneでJavaScriptを使用することなく2つのアプリのデータを集計、統合するには、メシウス株式会社の提供するKrewDataを利用するという方法があります。なお、KrewDataは手動で実行することも自動で実行することもできます。
kintoneで予実管理のまとめ
kintoneで予実管理を行うことで、組織内における予算と実績の情報の共有と可視化を実現することができます。また、kintoneの集計、グラフ機能を活用することで、予実管理において視覚的な分析を容易にすることが可能です。予実管理を行いたいが専用のツールを導入するまでもないがデータの共有を行いたいという場合は、kintoneが最適な選択肢になりますので、ぜひ、検討されてみてはいかがでしょうか?