kintone(キントーン)のプラグインとは?
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)のプラグインとは?」ということで、kintoneのプラグインについてまとめてみました。
目次
プラグインとは
プラグイン(plug-in)とは、本来「電気コードのプラグをコンセント(差し込み口)に差し込む」、またその「差し込み口」の意味ですが、IT分野においては、アプリケーションソフトウェアの機能を拡張するために追加することのできるプログラムモジュールのことをプラグインと呼んでいます。プラグインはプラグイン単体で動作するわけでなく、アプリケーションに追加することで動作し、その機能を提供します。また他のプラグインやアプリケーション本体に影響することなく、必要なときに追加し、不要であれば削除することができます。
kintoneのプラグインとは
kintoneにおいてもプラグインは、インストールするだけでkintoneを機能拡張できる追加プログラムのことを指します。 kintoneにはプラグインとしてさまざまなものが用意されており、使いたいプラグインを選んでアプリに取り込み、設定画面で必要な設定を行うことで、kintoneの機能を拡張させることができます。具体的には、設定画面用のHTML・JavaScript・CSSファイルがパッケージングされたものになります。なお、kintoneでプラグインを利用するにはスタンダードコースを契約する必要があります。
プラグインを使うメリットとデメリット
プラグインを使うメリット
kintoneにおいて、プラグインを使うメリットは、JavaScriptでカスタマイズすることなく、簡単にkintoneアプリを拡張することができることです。プログラミングすることができなくても、誰でも簡単にプラグインを導入することができます。プラグインによってkintoneの使い勝手や機能が向上しますので、kintoneが使いやすくなり業務効率の向上にも繋がります。
プラグインを使うデメリット
逆にプラグインを使うデメリットは、プラグインによっては有料で費用が発生することです。もちろん、無料のプラグインもたくさんありますが、求める機能によってはどうしても有料のプラグインが必要となる場合がありますし、プラグインによってはかなり高額なものもありますので、費用対効果を慎重に考える必要があります。
プラグインを探す
kintoneのプラグインは、サイボウズが提供するサンプルプラグイン以外に、たくさんのパートナーから有料、無料を含め、様々なプラグインが提供されています。Googleなどの検索エンジンで「kintone」+「プラグイン」+「〇〇〇(キーワード)」で検索すれば〇〇〇に関連するプラグインに関する情報が表示されます。なお、無料のkintoneのプラグインについては「kintone(キントーン)無料プラグイン一覧」にまとめていますので、プラグインを探す際に参考にしていただければと思います。また、特におすすめの無料のプラグインについては「kintone(キントーン)無料プラグイン5選」にまとめていますので、こちらも参考にしていただければと幸いです。
プラグインを使う
kintoneでプラグインを使うには、kintoneシステム管理にプラグインを追加したうえで、各アプリに、利用するプラグインを追加し、設定を行う必要があります。
システム管理にプラグインを追加する
kintoneの開発パートナーなどが提供するプラグインを利用する場合、ファイルから読み込んでプラグインを追加します。なお、信頼できるプラグインファイル以外は読み込まないでください。手順は以下の通りです。
- kintoneの画面上部の歯車の形をした「設定メニューを表示する」アイコンをクリックし、「kintoneシステム管理」を開きます。
- 「その他」の[プラグイン]をクリックします。
- 画面左上の[読み込む]をクリックします。
- [参照]をクリックし、読み込むプラグインのファイル「***.zip」を選択します。
- [読み込む]をクリックします。
「読み込んだプラグイン」としてプラグイン名が表示されていれば追加は完了です。なお、読み込んだプラグインをアップデートするときは、新しいバージョンのプラグインのファイルをもう一度読み込んでください。読み込む手順は新規で追加するときと同様です。
アプリにプラグインを追加する
kintoneアプリにプラグインを追加する手順は以下の通りです。
- アプリのレコード一覧画面の右上にある歯車の形をしたアプリ設定アイコンをクリックし、「設定」タブの「カスタマイズ/サービス連携」にある[プラグイン]を選択します。
なお、アプリ設定アイコンの右横にあるV字の形をした「アプリの設定を変更する」アイコンをクリックし、「カスタマイズ/サービス連携」の[プラグイン]を選択しても、同じ設定画面を開くことができます。 - [追加する]をクリックします。
- 追加するプラグインにチェックを入れ、画面右下の[追加]をクリックします。
- 必要項目を設定してから利用するプラグインの場合は、「プラグインの設定」アイコンをクリックします。設定が不要なプラグインの場合、この手順は不要です。
- プラグインの必要項目を設定して、保存します。
- 画面上部に表示されるメッセージの[アプリの設定]をクリックするか、画面左下の[アプリの設定に戻る]をクリックします。
- 画面右上の[アプリを更新]をクリックします。
- 確認ダイアログで[アプリを更新]をクリックします。
プラグインを作成することも可能
目的のkintoneのプラグインを探しても見つからない場合や、見つけたけれど使いにくい場合などに、自分でプログラミングができるのであれば、自分でkintoneのプラグインを作成することもできます。kintoneのプラグインは、kintone をカスタマイズするための JavaScript や CSS ファイルをパッケージングしたものです。kintoneのプラグイン作成の手順は、以下のとおりです。
- プラグイン作成に必要なファイル(JavaScript, CSS ファイルなど)を準備します。
- マニフェストファイル(manifest.json)を作成します。
- パッケージツール(plugin-packer)を利用して、プラグイン作成に必要なファイルをパッケージングします。
- 作成したプラグインファイルを kintone 環境にインストールします。
kintoneのプラグインの詳しい開発手順やサンプルについては、cybozu developer networkの開発Tipsの「プラグイン開発」を参照してください。
kintoneのプラグインとは?のまとめ
kintoneは標準機能だけでも様々な業務アプリを作ることが可能ですが、プラグインを活用することで更に便利になります。プラグインの存在を知っていて利用するのと、知らなくて利用しないのでは、kintoneの使い勝手、業務の効率に大きな差があります。kintoneを活用して業務改善を行いDXを進めていくためにもプラグインを有効に活用していただければと思います。なお、kintoneのプラグインは、どんどん新しくなり、また増えていますので、以前はなかったプラグインが現在は提供されているかもしれませんので、定期的に最新のプラグインの情報を収集されたほうがよろしいかと思います。