kintone(キントーン)のダッシュボード
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回は「kintone(キントーン)のダッシュボード」ということで、kintoneでのダッシュボードについてまとめました。
kintoneのダッシュボード
そもそもダッシュボードとは、自動車や飛行機の運転席の計器類が取り付けられた場所のことです。これをデジタルツールにおいて、様々なデータを一覧表示する画面という意味でダッシュボードと呼ばれるようになったものです。ダッシュボードは、蓄積された大量のデジタルデータを収集、分析し、集計値や表、グラフなど分かりやすい形で可視化を実現します。ダッシュボードでは、このような分析結果を一覧表示ができ、各データを参照する必要がなく、リアルタイムに分析結果が確認でき、迅速な判断に活かすことが可能です。kintoneにおいては、標準機能やプラグインを使うことやアプリのカスタマイズでダッシュボードを作ることができます。
標準機能でダッシュボード
kintoneの標準機能でダッシュボードを作る場合ですが、「kintone(キントーン)お知らせ掲示板の使い方」にも書いていますが、お知らせ掲示板を利用することになります。お知らせ掲示板には、アプリを貼り付けることができますので、ダッシュボードとして表示したいアプリの一覧もしくはグラフをお知らせ掲示板に貼り付けることでダッシュボードを実現することができます。ポータルのお知らせ掲示板と同様に各スペースのお知らせにもスペースごとのダッシュボードを作成することが可能です。また、スレッドを複数作成してスレッドを切り替えることでダッシュボードを切り替えるといった使い方をすることもできます。なお、お知らせ掲示板やお知らせにダッシュボードを作成する場合、項目が多くなると全てを画面に表示させることができませんので、縦スクロールを行う必要があります。
プラグインでダッシュボード
kintoneでダッシュボードを実現できるプラグインとして「kintone(キントーン)でグラフ」でもご紹介したメシウス社のKrewDashboardというものがあります。私自身、これまでkintoneを導入いただいたお客様についてはダッシュボードを実現するために、ほとんどKrewDashboardを導入いただいております。kintone標準機能でダッシュボードを作成する場合との違いとしてコースによって違いはありますが、ドーナツグラフ、散布図、バブルグラフ、じょうごグラフ、ゲージ、レーダーチャートなど標準機能のグラフにはないものが使えることや、ピボットテーブルが強力でExcelのように条件によって色など書式を設定できたり、複数のデザインを選択できるようになっていたり、スライサーによる選択や、クロスフィルター、タイムライン、ドリルダウンなどの機能もあり、BIツールのようにグラフィカルなダッシュボードを作成できる優れものです。KrewDashboardでダッシュボードを作成するメリットとしては、グラフや表の配置などの変更や追加、削除などがマウス操作だけで簡単にできる点があります。
カスタマイズでダッシュボード
kintoneでダッシュボードを実現するための3つめの方法ですが、カスタマイズアプリを作成する方法があります。ダッシュボード用のアプリを作成し、JavaScriptでAPIを利用してkintoneの他アプリ内のデータを参照し、Chart.jsなどを用いてグラフや表を作成して表示するダッシュボードを作成することが可能です。cybozu developer networkのTipsの「Chart.js を使って kintone でダッシュボードを作ってみよう!」に具体的なダッシュボードの例が記載されていますので、参考になるかと思います。カスタマイズを行うことでオリジナルのダッシュボードを作成することができますが、そもそもダッシュボードの作成に手間がかかるうえに、位置や大きさの変更などを行うにもコードを書き直す必要があるなどメンテナンス性が良くないというデメリットがあります。
kintoneのダッシュボードのまとめ
kintoneは簡単にグラフや表を作成することができますが、ダッシュボードを作成し、アプリからグラフや表を同じ画面上に集約することでそれぞれのアプリを開くことなく、様々な情報を一か所に集めて確認することが可能になりますので、効率がよくなり、判断のスピードアップを図ることが可能になります。kintoneをさらに有効活用するためにもダッシュボードの導入を検討されてはいかがでしょうか?