kintone(キントーン)のメール共有オプション
こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
kintoneでのメールについて、以前、「kintone(キントーン)でメール送受信」で取り上げましたが、今回は10月に正式リリースが予定されているkintone(キントーン)に有償で追加できる新しいオプション機能「メール共有オプション」について取り上げたいと思います。
サイボウズは5月21日、メール共有オプションのβ版を、同日から一部ユーザー企業に向けて招待制で募集を開始したと発表しました。今回のオプションは、多様なユーザーが多様な情報を扱えるプラットフォームを目指し、kintone上で扱える業務や情報の幅を拡張することを図る取組み「サイボウズNEXT」の第1弾になります。
目次
メール共有オプションとは
メール共有オプションとは、メールを組織(チーム)で共有して業務を円滑に進めることができるようになる機能をkintoneに追加するオプション(有償)になります。例えば、属人化傾向にあるメールでの顧客対応が、代表メールとkintoneの連携により、転記の手間なく顧客情報や対応情報をチーム内で共有できるようになり、データの利活用が容易になるというものです。実際にサイボウズの場合、現在も業務において、個人ごとのメールアドレスではなく、組織(チーム)で代表メールアドレスを利用されています。個人ではなく組織(チーム)にメールを集約し、それをkintoneで組織(チーム)で共有することで、対応の抜けや漏れを防止し、組織(チーム)で業務に取り組むことを可能とするものです。
メール共有オプションの機能
メール共有オプションには、以下の6つの機能があります。
メール作成
kintone上でレコードから簡単にメールを作成する機能です。
メール転記
受信メールをkintoneの新規レコードに登録する機能です。
メールスレッド表示
スレッドでメールのやり取りを表示する、
メール履歴表示
メールアドレスに紐づくメールを表示する機能です。
テンプレート
好きなテンプレートを利用してメールを送信する機能です。
アドレス帳
kintoneの顧客情報をアドレス帳利用する機能です。
β版は約10社に協力してもらい、そこで得たフィードバックをもとに正式版リリースに向けて製品の改善や開発に活かすとのことです。
メール共有オプションの価格
メール共有オプションはkintoneのスタンダードコースを契約中の企業のみ利用できます。また、最大利用ユーザー数は300人、保存メール数は10万件、別途メールサーバが必要になります。
メール共有オプションの価格は、初期費用や導入支援は無料ですが、月にメールが5,000件までで月額5,000円、5,000件を超えれば+5,000件ごとでさらに月額5,000円となる予定とのことです。
kintone(キントーン)のメール共有オプションのまとめ
これまでkintoneではメールを扱うには、外部サービスとの連携や、カスタマイズが必要でしたが、メール共有オプションが導入されれば、直接kintone内でメールを扱うことができるようになりますので、大変便利になると思われます。ただし、メールを共有するということは、従来の個人ごとのメールアドレスではなく、グループアドレスを作成して活用することが必要になりますので、組織(チーム)として、メールの運用全体をどのようにするかを考える必要があります。まずは10月の正式リリースを待ちたいと思います。