kintone(キントーン)8月アップデート内容

こんにちは。kintone(キントーン)導入支援のギャンです。
今回はkintone(キントーン)の8月のアップデート内容について取り上げたいと思います。

「このアプリを参照しているアプリ」画面を追加

アプリ設定内に「このアプリを参照しているアプリ」画面が追加されます。今開いているアプリを、ルックアップまたは関連レコード一覧で参照しているアプリが、一覧で確認できるようになります。このアップデートによって、他アプリから参照されているかどうか、どのアプリから参照されているかなどを把握した上で、アプリの変更を進めていくことができるようになります。例えば「顧客マスタ」アプリを「案件管理」アプリで参照している場合、「顧客マスタ」アプリの「このアプリを参照しているアプリ」画面に「案件管理」アプリが表示されますので、「案件管理」アプリへの影響を考慮したうえで「顧客マスタ」アプリを変更することが可能になります。

レコード一覧画面でのレコードの編集・削除操作を許可するか選択可能に

アプリごとに、レコード一覧画面でのレコードの編集・削除操作を許可するかどうか、選択できる設定が追加されます。デフォルトはオンですが、この設定を「オフ」にすると、レコード一覧画面でのレコード編集・削除操作ができない状態とすることができます。これにより、レコードの入力はレコード編集画面でのみ行う、といった運用を行うことが可能になります。

「新しいファイル読み込み方式」を利用可能に

今回のアップデートで最も便利になるのがこの内容だと思います。従来のファイル読み込み方式は負荷が高く、kintoneの動作が遅くなる原因となる場合がありましたが、そういった性能低下が発生しづらく、より安定性の高い「新しいファイル読み込み方式」が追加されます。いずれ従来のファイル読み込み方式の提供は廃止される予定とのことです。

エラーにより読み込めない行がある場合の処理

「新しいファイル読み込み方式で」は、エラーにより読み込めない行があっても、その行をスキップしてアプリへの読み込みを継続する選択が可能となるため、一度の読み込みで複数のエラーをまとめて検出できるようになります。エラーにより読み込めなかった行は、エラー内容と共にCSVファイルに記載され、ダウンロードすることで確認できるようになります。このファイルを元にエラーを確認・修正し、読み込まれなかった行を読み込み直すための作業を効率的に行えるようになります。従来のファイル読み込み方式では、ファイルに読み込めない行が1行でも存在した場合、アプリには何も読み込まれず、一度の読み込みにつき、最初の1件のエラーしか検出できませんでした。そのため、ファイルの読み込みと修正の作業を、エラーが1件発生するごとに繰り返し行う必要があり不便でしたが、それが解消されます。

「読み込みエラーを検知した場合、それ以降の行は読み込まない」オプション

なお、読み込むファイルの行の順番を維持してアプリへの読み込みを行いたい場合、「新しいファイル読み込み方式」の「読み込みエラーを検知した場合、それ以降の行は読み込まない」オプションを利用できるようになりますので、このオプションを利用すると、エラー行を検知した時点で読み込みが中止され、そのエラー行以降の行は読み込まれないようにすることができます。

ルックアップフィールドの読み込み

新しいファイル読み込み方式では、これまで読み込み先フィールドとして指定できなかった「参照先が重複禁止設定されていない『ルックアップフィールド』」を指定できるようになります。従来のファイル読み込み方式では、ルックアップフィールドを読み込みの対象として指定するために、一時的に参照先のフィールドに重複禁止の設定を行う必要がありました。また、重複禁止の設定がされていないルックアップフィールドは読み込み画面に表示されなかったため、ルックアップフィールド自体が読み込みに対応していないと認識されてしまうケースもありました。

kintone(キントーン)8月アップデート内容のまとめ

今回のアップデートでは上記のアップデートが実施されますが、先行利用可能なアップデートとして、レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで始められる機能が追加される予定です。なお、本記事は一部、サイボウズ社ホームページより引用しております。